​派遣薬剤師がオルカン長期投資を選んだ理由【忙しくても続けられる資産形成】

資産形成

こんにちは、現役薬剤師ブロガーのふぁるせです。

派遣で働いていると、この言葉が頭の片隅にありませんか?

「契約、次も更新されるかな」

理不尽に派遣切りに遭うことはそうそうないと分かってはいても、正社員のように「来月も同じ職場で当たり前に働いている」という確信は持ちにくいもの。これは、派遣という自由な働き方を選んだ以上、ずっとついて回るリアルなリスクです。

※なぜ私が正社員を辞めて派遣を選んだのか、その理由はこちらの記事で詳しく書いています。

では、その不安定さというリスクとどう向き合うか?私が出した答えが、「オルカン(全世界株式)」への長期投資でした。


「いざとなれば生活できる」という安心感が欲しかった

派遣切りが怖い理由を突き詰めると、結局は「収入が突然ゼロになったとき、どうしよう」というお金の不安ですよね。

貯金だけで備えるのも一つの手ですが、それだとお金がただ眠っているだけ。どうせ未来の自分のために備えるなら、資産としてどっしり育てながら備えたいと考えました。

「もし明日契約が終わっても、しばらくは余裕で生活できるだけの資産がある」

この状態を自分で作ることができれば、毎回の契約更新の手続きも、ビクビクせずに心の余裕を持って迎えられるようになります。それが、私が本気で資産形成を始めた動機です。


なぜオルカンなのか。「80点をずっと取り続ける」という発想

じゃあ、具体的に何に投資するのか。最初は個別株、米国株、高配当ETFなど、いろいろ調べました。

現在の私の投資方針は、「将来の安心感を育てるオルカン」と「今の生活を豊かにする高配当株」の二刀流です。それぞれ役割が違うのですが、今回は私の資産の『守りの要』であるオルカンの話をします。(※高配当株の運用については、また別の記事で詳しく書きますね!)

そもそも「オルカン」ってなに?

オルカン(全世界株式インデックスファンド)とは、「一本買うだけで、世界中の株式に丸ごと分散投資ができる投資信託」のことです。アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど、世界約50カ国の主要企業をパッケージにしてまとめて買うイメージですね。自分で銘柄を選ぶ必要がなく、世界経済全体の成長にそのまま乗っかることができます。

最初はTOPIX(日本株)やS&P500(米国株)など、いくつかの投資信託を少額ずつ積み立てて比較していました。確かに時期によって運用差はあります。でも、「これくらいの差なら、一番世界に広く分散が効いていて大崩れしないオルカン一本でいい」というのが、私の行き着いた結論です。

私がオルカンを選んだ3つの理由

  • ① 1位は取れないけれど、絶対に負けない
    個別株やテーマ型の投資は、当たれば大きいですがハズれたときのダメージも致命的。私が欲しいのは一発逆転のギャンブルではなく、「80点をずっと淡々と取り続けられる安定感」です。
  • ② 時代に合わせて自動でリバランス(調整)してくれる
    たとえば今後、アメリカ経済の勢いが落ちてきたとしても、オルカンは自動的に国ごとの構成比率を最適に調整してくれます。新興国の成長もちゃんと取り込める。どこか一国が沈んでも、世界全体の成長の波に乗り続けられます。
  • ③ 投資に余計な時間をかけたくない
    薬剤師の仕事は忙しいですし、プライベートの趣味(ウィンタースポーツなど)にも全力を注ぎたい。正直、株価を毎日チェックしたり、ニュースを見て銘柄を選び直したりする時間も気力もありません。オルカンなら「買ったらあとはほぼほったらかし」でいい。忙しい医療従事者にこそ、これ以上ないほど合っているシステムです。

年間投資額を「先に決める」というルール

投資先をオルカンに決めたとして、次にぶつかるのが「どうやって投資資金を回すか」という問題です。

医療職の派遣は、契約中は結構な高時給なのでしっかり稼げます。ただ、私は冬になると大好きな趣味のために出勤日数を少し減らすため、月ごとの収入に多少の波があります。その波に合わせて毎月の投資額を細かく変えていると、管理が面倒になって挫折してしまいます。

だから私は、年初に「今年はいくら投資に回すか」の年間予算を先に決めてしまいます。

先に年間の投資枠をがっちり確保して、残ったお金を生活費や趣味に配分する。この順番にするだけで、月収の増減に一喜一憂しなくて済みます。冬に思い切りスキーやスノボに行っても、私の投資計画は1ミリも揺らぎません。


ふぁるせ流「年初一括半分 + 残りドルコスト」の最適解

年間の投資予算が決まったら、あとは購入のタイミングです。

投資の理論上は「年初に全額一括投資した方が、早く市場に資金を長く置けるので複利が効いてリターンが高くなりやすい」と言われています。それは頭では分かっています。

でも、全額を一括投資してしまうと、「もし直後に暴落したとき、追加で安く買うための弾(現金)がなくなる」という致命的なデメリットがあります。

相場が急落したとき、「今安く仕込めるチャンスなのに!」と思っても、手元に余裕がなければ指をくわえて見ているだけ。ただ下がっていく評価額の画面を眺めるのは、想像するだけでメンタルが削られますよね。

かといって、全額を12分割して毎月コツコツ積む(ドルコスト平均法)だけにすると、今度は市場にお金が回るスピードが遅くなって機会損失になる。

そこで行き着いたのが、「年間予算の半分を年初に一括投資、残り半分を毎月積み立てる」というハイブリッド投資法です。

  • 一括投資分(半分): 「できるだけ早く市場で働かせる」という理論上のメリットを早期に取りにいく
  • 毎月積立分(半分): 万が一の暴落時に「安く仕込める弾」として残しつつ、状況に応じて途中で金額の調整もできる心の保険にする

上がっても嬉しい、下がってもチャンス。どちらに転んでも、自分自身が一番納得してぐっすり眠れる状態にしておく。これが、私のライフスタイルにおける最高の実践ルールです。


運用益プラス30〜40%

これは教科書のきれいごとではなく、実際に私がこのルールを信じて続けてきたリアルな結果です。

相場の波が良い時期が重なったこともありますが、現時点で投資信託の含み益は**プラス30〜40%**ほど。もちろん、これから大暴落が来る可能性もあるし、この数字が永遠に続くわけではありません。でも、「80点をずっと取り続ける」という方針で淡々と長期投資を続けた結果、私の資産は今、確実に育っています。

たとえ明日「派遣切り」になったとしても、「まあ、しばらくは全く問題ないな」と思えるだけの経済的な盾が、自分の後ろに控えている状態です。


「切られても大丈夫」と思えると、仕事の向き合い方が変わる

この資産形成を続けていくうちに、ある大きな変化に気づきました。

「いざとなれば生活できる」という安心感は、日々の仕事への向き合い方をガラリと変えてくれます。

契約更新のたびに「もし次がなかったらどうしよう…」とビクビクして職場の顔色を伺うより、「何かあっても次をじっくり探せばいいや」と思えている方が、目の前の患者さんや仕事に100%集中できます。皮肉なことに、心に余裕がある方が、職場でも良いパフォーマンスが出せる気がするんですよね。

派遣という働き方の「不安定さ」を、オルカン長期投資という「圧倒的な安定感」で補う。これが私が一番伝えたかった、自由な生き方の処方箋です。

80点をずっと取り続ける賢い投資と、自分の人生を自由にカスタマイズできる派遣の組み合わせ。私は、最高に気に入っています。

ふぁるせ


⚠️ 本記事は筆者個人の経験・考えをもとにした情報提供です。投資には元本割れのリスクがあります。実際の資産運用はご自身の判断と責任のもとで行ってください。

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